男のジュエリーモンテグラッパの万年筆フォーチュナ・モザイク・マラケシュ

僕の敬愛する池波正太郎先生のエッセイに、大人の男は何にお金をかけるべきかという事が書かれている。

そして僕はこれを忠実に実践している。

 

万年筆とかボールペンとかサインペン、そういうものは若い人でも高級なものを持った方が、そりゃあ立派に見えるね。万年筆だけは、いくら高級なものを持っていてもいい。

~中略~

そりゃあ万年筆というのは、男が外へ出て持っている場合は、それは男の武器だからねえ。刀のようなものだからねえ、ことにビジネスマンだったとしたらね。だから、それに金をはり込むということは一番立派なことだよね。貧乏侍でいても腰の大小はできるだけいいものを差しているということと同じですよ。

気持ちとしてもキリッとするわけだよ、自分でも。高い時計をしてるより、高い万年筆を持っているほうが、そりゃキリッとしますよ。

池波正太郎「男の作法」より

 

 

無理して自分を良く見せたい訳では無いが、腰の大小くらいは立派なものを身につけておきたい。この文章に出会って以来モノを買うことが大好きな僕は、高価な万年筆を買う事に対して全く罪悪感がなくなった。こういえばかっこいいが、つまり僕の財布のひもは緩んだ。「ただでさえ緩いのに。。。」だ。ペンを買う事は、ある種の人生の区切りだと思っていて、僕は何か人生の大きなイベントがある度に買っている。

今回は一番最近買った一本を紹介したいと思う。

 

 

 

帰任のタイミングで自分へのご褒美

僕はこのMontegrappaを、海外赴任が終わって日本に帰国するタイミングで買った。初めての海外赴任で、正直色々とキツイ事も多かった。それなりに満喫していたのだけれど、帰任の際には仕事をやり切ったという形が何かひとつ欲しかった。つまりこれは自分へのご褒美だ。このペンを見るたびに、辛かった日々を思い出す。

このペンは透き通ったレジンの軸に、青と白が散りばめられていてとても美しいと思う。見ていて飽きない。模様の粗さがかなり粗いのでこのペン独特の顔があるように思う。インターネットで同じペンを調べると、一本一本の顔がまるで違っていて面白い。僕が所有しているものはだいぶ色が濃いと思うのだけど、この唯一無二さがたまらない。

光の当て方で全然違った顔になるので、昼の顔と夜の顔を比べてみても全然違う。

 

 

Montegrappa Fortuna Mosaic series

このペンはフォーチュナという形で、モザイクというシリーズだ。

このモザイクというシリーズには、ローマとバルセロナ、それにこのマラケシュという3種類がある。それぞれにモザイク模様が有名な地域を選ばれている。

ローマというモデルは、イタリアの首都ローマ。大理石がモチーフになっている。そしてバルセロナはスペイン。ご存知ガウディの建築に使われているモザイク模様がモデルだ。マラケシュはモロッコ。イスラム国ならではのモスクがモザイク模様のタイルで装飾されている素敵な街だ。

僕はまだマラケシュに行ったことはないけれど、このペンを見ながら遠いマラケシュに思いを馳せるのも楽しい。このペンを見ると、いつかヨーロッパにも住めるようにと頑張る気になる。これは僕にとって全力で頑張ってきた過去と、未来を想像できる特別なペンだ。

 

 

ところでペンが好きな人ならMontegrappaというメーカーは知っていると思う、パーカーやペリカン、モンブランと比べると一般には知られていないと思う。実はこのmontegrappa、ヘミングウェイも愛用していたことで知られている。ヘミングウェイというモデルのペンはモンブランから出て有名になったが、実際にヘミングウェイが使っていたのはmontegrappaというわけだ。

僕はこのmontegrappaを腰につけて、日々戦うようにしている。

自分のレベルを引き揚げてくれるようなものにはお金をかけていきたいし、それに見合うような男になりたい。

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