最上級に柔らかい牛革エルメスのトーゴを使った手帳に綴る日記

僕は、松浦弥太郎のモノに対する愛情が好きだ。自分の周りのモノを見ても、少なからず影響を受けている事がよくわかる。

ミニマリスト崇拝的な思想が主流になりつつある今、モノを買う事、増やす事は少し世の中の流れと逆行している気がする。それでも好きなモノを選んでモノを買い、偏愛する。それってとても素敵なことだと思うし、豊かなことだと思う。僕は何もミニマリストじゃなくてもいいじゃないかと考えている。

 

 

松浦弥太郎のエッセイの中でも、「続・日々の100」というモノに対する愛情を綴った本の中にある、有次の鰹節削り器を買ったというエピソードが僕は好きだ。

 

そんな中でも有次の桐鰹節削りの引き出しの細工は、簡素で、古めかしい色つけもされておらず、清潔感に溢れていたからひと目で気に入った。しかし鰹節削りとしては特急品なので、自分にはもったいないと思い、買う決心がなかなかつかなかったのである。とはいえ有次の店の前を通るたびにほしい気持ちは募るばかりで、結局は一生手入れをしながらしっかりと使うと、お天道様に約束をして買うことにした。

 

「お天道様に約束をして」というのがいい。誰だって、高価なものを買う時には、勇気がいるものだ。

今回紹介するのは、エルメスの手帳。実は僕がこの手帳を買う時も、お天道様に約束をしたことがある。それは、「これを買ったら、毎日日記を書く」という事だ。むしろ、毎日日記を書く習慣をつけたくてこの手帳を買ったとでも言っていい。

 

 

僕は日記を書くという習慣を身に着けたくて、今までに色々なアプローチをしてきたけれど、どんな方法も失敗してきた。そこで最後に取った最終手段が、「高価な日記帳を買う」という事だった。この手帳は実に高価だと思う。たった1枚の革ぺら(紙ぺらとはいうけど、革ぺらっていうのかな)だけれど、僕にとっては結構な金額だ。

それもそのはず、この手帳にはトゴと言われる、ケリーやバーキンといったうん百万円もするようなバッグに使われる革が使われている。単なる1枚の切れっ端なのだけれど、触ると外側はしっとりしていて、中は上品な毛羽立ちがあり、ずっと触っていたくなる革だ。

 

 

それに加えてリフィルも高い。このエルメス純正のリフィルしか入らない構造に最初はズルいと思ったが、逆に僕に覚悟を決めさせてくれた。一度日記を書きだしたら、毎年リフィル台を払って日記を書き続けるしかない。革靴と同じで、メンテナンス費用を払っただけ愛着が沸くものなのだ。

何度も何度も、繰り返し失敗してきた日記であるが、僕は今このエルメスの手帳のおかげで日記が書けている。

僕はこの手帳に非常に満足している。

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