[三島] 富士山の沸き水で泥抜きされた鰻は安政3年から続く老舗 桜家

前回は浜松の鰻を紹介した。(鰻の老舗中川屋 明治10年から141年も脈々と引き継がれてきた伝統の味

 

今回は同じ静岡県内にある三島市の鰻を紹介しようと思う。同じ静岡県と言えども、浜松市と三島市では全然違う。その間を移動しようと思ったら東海道線で2時間、新幹線で1時間もかかる。ではそんなに離れているのに、なぜ両方とも鰻が有名なのか?それは全く別の理由に依る。

静岡県西部の浜松市では浜名湖のおかげで昔から鰻の養殖がさかんである。当然、有名な鰻料理屋もたくさん出てくる。それに対して三島市。伊豆半島の根元に位置する三島市で鰻は取れない。ではなぜ鰻が有名なのか。それは「水がキレイ」なことに依る。富士山に降った雪が地下水脈を流れ、その間に濾過された水が沸き水となって湧くのが三島市なのである。この水で泥抜きされた鰻が美味しくて、昔から三島市を代表してきたのである。

前回、紹介したときには浜松市のゆるキャラ、出世大名家康君を紹介した。それでは、三島市のゆるキャラ、みしまるくんを見てみよう。

 

みしまるくんには、どこにもウナギがくっついていないようである。それでも三島市は鰻がうまいのだ。

今日は「三島の鰻と言ったら。。。」な鰻屋さん、桜家を紹介したいと思う。

 

家康君が気になる人は、前回の記事を参照してほしい。

鰻の老舗中川屋 明治10年から141年も脈々と引き継がれてきた伝統の味

 

 

うなぎ 桜家
住所: 〒411-0856 静岡県三島市広小路町13−2
電話: 055-975-4520

 

 

ちなみにこの桜家、有名すぎてものすごく混んでいる。電話予約も出来るので、行く際には必ず予約していこう。

中に入ると、3階まである。タイトルにもあるが、この桜家は安政3年の創業だ。安政の大獄が安政5年から6年だから、まだ吉田松陰が生きていた時代だ。そんな時代からこの場所で鰻を焼いていたんだと思うと、まさにロマンである。

 

通されたのは3階の座敷であったが、とても素敵な座敷だ。

 

 

まずはビールを頂く。休日に飲むエビスビールはとても贅沢な気持ちになれる。ところで、美味しい和食に合うビールはエビスなのかキリン一番搾りなのか、僕はこの問題について一晩中話せそうだ。桜家ではエビスかサッポロの2択だったので、その場合はエビスしかない。

 

 

ビールの肴はといえば当然、鰻。今日は贅沢に白焼きを取った。ワサビをつけて頂く白焼きは、とても贅沢だ。鰻の脂を口の中でワサビが溶かしてくれて、口の中がとても上品な香りになる。これを小さく切りながらビールを重ねる。鰻の白焼きを口に入れるたびに、小さな白い鰻の香りの華が咲くようだ。当然、会話にも華が咲く。

 

 

途中で日本酒に切り替えた。日本酒は同じ静岡県焼津市の蔵元から磯自慢を頂いた。地産地消なのである。

 

 

さて、十分に酔っぱらったところで、最後にうな重を頂く。桜家の鰻は関東風のため、一度蒸してから焼いている。そのためとてもふかふかしている。前回紹介した中川屋と比べると、こちらの方がさらにタレはサッパリしている。僕は鰻のタレの味は甘過ぎない方が好きだけれど、それでも桜家の鰻のタレはかなりサッパリしていると思う。桜家の鰻は、お上品な鰻なのだ。

 

 

さて、如何だったろう。少しは鰻の香りがしてきただろうか。前回の浜松と今回の三島。どちらの名店も名店に相応しい鰻だった。どちらが美味しいかという野暮な質問は置いておいて、こういう老舗は大切にして行きたいと思う。鰻はお財布には痛いけれど、それでも老舗に行ってお金を使う事は必要な事だと思っている。明日からまた頑張ろうという気がする。

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